祝・カカ誕2013

 


※以下、今年も二次創作的妄想文が載っています。
  嫌いな方、「カカイル」が意味不明って方は今回も
  読まないようお願い致します。(^^;)









 

その日の夕刻近く、俺の家の玄関に姿を現した上忍は
埃っぽく少々草臥れていた。
 
「カカシさん、帰還は明後日じゃあ…」
「早めに済まして来ました。」
「はあ、お疲れ様です。ご無事で何より…」
「先生、浴衣貸してください。」
「えっ?ああ…浴衣、去年俺が着たヤツですか?」
「はい。あ、それと俺が着たヤツも。」
「…。」

カカシさんの言う「俺が着たヤツ」とは子供用の浴衣だ。
…この上忍何する気だ?







「思ってた通り、やっぱ先生カワイイですねぇ。」

半時後、俺は六歳で浴衣を着せられていた。
目の前には俺の家の風呂を使い、俺の浴衣を着て
さっぱりとした顔の大人な彼が上機嫌で俺を見下ろしている。
変化の術は、この浮かれた上忍様にかけられたので自分で解くこともできない。

少々憮然とした態度の俺を気にする風も無く、どこからか用意した紐を襷に掛け
手際よく食事の仕度に取りかかる。
任務帰りに買ってきたのか、立派な秋刀魚が網で焼かれる。
半分に切って切れ込みを入れた茄子は油で揚げられだし汁に浸けられる。
椎茸の石突を落とし、それも網で焼く。
子供の俺は大根を擂ったり、皿を並べたり、そのくらいしか手伝えることがない。

「カカシさん、任務開けで疲れてるのに何で俺にやらせないんですか?」
「う~ん…まぁ、いいじゃない。もうすぐ出来ますし。」
言葉通り、いつ仕掛けたのか土鍋で米も炊き上がりそうだ。
味噌汁も豆腐とネギで簡単に作られていた。

いつもの食卓の上には出来立てで湯気を上げる料理が並んだ。
「いただきます。」向かい合わせに座って早速箸を動かす。
脂の乗った秋刀魚が旨い。

「この秋刀魚旨いですね。」
「ね。買って帰って良かった。」笑って言う。
食後に剥いた梨まで出てきた。

俺は何だか胸がいっぱいだ。



「カカシさん、ごめんなさい。カカシさんの誕生日なのに…。」
「な~にあやまってんですか。先生は祝ってくれてるじゃない。」
「…でも、俺から何かしてあげたかったって言いますか…」
「その気持ちを持ってくれてるだけで十分。」
「こうして二人でいられて、一緒にご飯が食べられるだけで十分。」
「先生、一緒にいてくれてホントありがとうね。」

ああ、やっぱり胸がいっぱいだ。

俺は立ち上がってカカシさんの所まで行った。
小さな俺の手を取るカカシさん。
大切なモノだと思ってくれているのが伝わってくる。

小さな俺の手はカカシさんの銀色の髪を撫でる。
額を撫で、頬を撫で、閉じた瞼の傷を撫で、鼻筋を撫で、唇を撫で…
…何でだろう?
あなたを大切に思うと涙が出そうだ。
あなたの首に腕を回し、首筋に顔を埋め抱きついた。
カカシさんの手が俺の背中を優しく撫でる。

「カカシさん、お誕…」俺が肝心な言葉を伝える前に、カカシさんから力が抜け
体が傾き、小さな俺では支えられず彼と一緒に倒れ込んだ。
チャクラ切れで気を失ったらしい彼の顔を除き込めば、穏やかな顔だった。



…何だかな。無理して俺の子供の頃の姿なんか見たいかね。
いくら大切に思ってても、やっぱり他人の気持ちは分からん。
まぁ、去年の俺がしたことと同じ様なモンなのかな。
浴衣の君が見たいだけ、か。

「…あんたが変化を解いてくれないと介抱もできないんですけどねぇ。」
「まぁ、いいか。その内解けるか。」
しばらくこのまま。
二人ぼっちで幸せの中にいますか。



「カカシさん、お誕生日おめでとう。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
よし、今年も間に合った。
去年からの流れのぬるま湯妄想文作成終了。
突っ込みたいところは所々ありますが…
カカシさんお誕生日オメデトウ。(^^;)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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